"現在のように肝炎がA型、B型、非A非B型と区別されるようになったのは、二十世紀に入ってか
らである。まずA型肝炎は、日露戦争の日本海軍、第一次世界大戦中の英仏軍、第二次世界大戦のドイツ軍での流行が有名である。ドイツ軍の場合、市民も含めて、五〇〇万人の顕性患者が記録されている。B型肝炎については、第二次世界大戦中、黄熱ワクチンの接種を受けた米軍の聞に流行し、約三万人がB型肝炎に罹患したことがある。
二十世紀初頭、一般医家の間で、とくに性病性梅毒の治療にさいして、サルバルサンの注射時に肝炎患者がふえたとの記録がある。糖尿病患者に肝炎がふえたこともある(一九五〇年)。これはインシュリン(糖尿病患者の血糖を下げる物質) の注射時に、同じ注射器を用いていたことが原因であると判明し、消毒不十分な注射器による患者から患者へのB型肝炎の感染の可能性が考えられた。
性病ではないが性器にかゆみがある病気の診断と治療②
男性は、内服治療、女性は膣の洗浄と膣錠の投与、それに内服薬治療によって、だいたい二週間くらいで治癒する。プールや共同浴場などでも感染するが、不特定多数の人と性交渉をもつ可能性のあるトルコ風呂従業員、あるいはバーやキャバレーのホステスなどからの感染もある。"
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